「菊を贈り物にしたいけれど、お葬式のイメージがあって失礼にならないかしら?」「菊の花言葉に怖い意味があるって聞いたけれど本当?」
大切に想う相手だからこそ、花選びに慎重になるのは当然のことです。実は、菊は日本を象徴する高貴な花であり、私たちが抱きがちな「不吉」というイメージとは真逆の、素晴らしいメッセージを数多く秘めています。
15年、多くの方の想いを花に託してきた私からお伝えしたいのは、菊ほど「格調高く、かつ現代的に進化している花はない」ということです。今回は、誤解されがちな菊の本当の花言葉と、お祝いで喜ばれる最新の贈り方について詳しく解説します。
菊の花言葉に「怖い意味」はある?誤解を解く本当のメッセージ
結論から言うと、菊全体の花言葉に「怖い」や「不吉」といった意味は一切ありません。
むしろ、菊は日本の皇室の紋章にも使われている通り、非常に格の高い花として扱われてきました。まずは、菊が持つ本来の言葉を見てみましょう。
菊全体の花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」という意味があり、決して良くない意味はありません。むしろ高貴な気高い花言葉を持っています。
キクの花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」です。日本の皇室や宮家の紋章に用いられているため、気品ある花言葉となっています。
では、なぜ「怖い」「お葬式の花」というイメージが定着したのでしょうか。それは、菊が持つ「圧倒的な日持ちの良さ」と「邪気を払う力」という優れた特性ゆえです。
古来より、菊は延命長寿の薬草としても重宝され、供えた花が長く美しさを保つことから、故人への敬意を表す「仏花」として定着しました。つまり、不吉だから選ばれたのではなく、「最も尊く、生命力に溢れた花」だからこそ、大切な場面で選ばれてきたのです。
【色別】菊の花言葉:赤は「愛情」、ピンクは「甘い夢」
菊は色によって、贈る相手に合わせた多彩なメッセージを伝えることができます。ここでは、代表的な色の花言葉をご紹介します。
| 色 | 花言葉 | おすすめのシーン |
|---|---|---|
| 赤 | 愛情、あなたを愛しています | プロポーズ、結婚記念日 |
| ピンク | 甘い夢 | 誕生日、女性へのギフト |
| 白 | 誠実、慕う、真実 | 結婚式、お祝い全般 |
| 紫 | 私を信頼してください、夢が叶う | 昇進祝い、尊敬する方へ |
| 黄 | 長寿と幸福、(わずかな愛、破れた心) | 敬老の日、還暦祝い |
黄色の菊を贈る際の注意点
黄色い菊には「長寿と幸福」という素晴らしい意味がある一方で、西洋の文化などの影響から「わずかな愛」「破れた心」といったネガティブな側面も持ち合わせています。
黄色のキクの花言葉は「長寿と幸福」「わずかな愛」「破れた心」です。明るいイメージの黄色い菊は、意外にも暗いイメージも含んでいます。
出典:FLOWER
お祝いで黄色の菊を贈る際は、メッセージカードに「いつまでも元気で(長寿と幸福)」と一言添えるだけで、誤解を防ぎ、あなたの温かい想いを真っ直ぐに届けることができます。
種類で変わる印象。おしゃれな「マム」がギフトに選ばれる理由
最近のフラワーギフトでは、従来の「和菊」とは一線を画す、おしゃれな「洋菊(マム)」が主役となっています。
特に人気なのが、コロンとした丸いフォルムが愛らしい「ピンポンマム」や、一茎にたくさんの花をつける「スプレーマム」です。これらはブライダルブーケや成人式の髪飾りにも多用されており、「これが菊なの?」と驚かれるほどモダンで華やかです。
キクは仏花としてのイメージが強いですが、お供物だけが利用方法ではありません。お見舞いや退院祝いにキクを贈ることは仏花の印象から不謹慎とされていますが、キクは豊富な色と形で様々なフラワーアレンジメントにも活用されています。
洋菊はカラーバリエーションが非常に豊富で、ニュアンスカラーやアンティーク調の色味も揃っています。伝統を重んじつつも、古臭さを感じさせない現代の菊は、感度の高い方への贈り物にぴったりです。
お祝いで菊を贈る際のマナーと、喜ばれるシーン
菊を贈る際に最も大切なのは、「シーン選び」です。以下のポイントを押さえれば、マナー違反を心配する必要はありません。
1. 菊が最も喜ばれるお祝いシーン
- 敬老の日・還暦など長寿のお祝い: 「長寿と幸福」の象徴として。
- 重陽の節句(9月9日): 菊を愛でて無病息災を願う伝統行事。
- 結婚式・結婚記念日: 「誠実」な愛を誓う白や赤の菊。
- お正月: 邪気を払い、新年を寿ぐ花として。
2. 避けるべきシーン
- お見舞い・退院祝い: 菊は「仏花」の連想が強く、また「根付く(寝付く)」を嫌う鉢植えも避けるのが一般的です。
キクは仏花としてのイメージが強いですが、お供物だけが利用方法ではありません。お見舞いや退院祝いにキクを贈ることは仏花の印象から不謹慎とされていますが、キクは豊富な色と形で様々なフラワーアレンジメントにも活用されています。
3. 長く楽しんでもらうためのアドバイス
菊は非常に花持ちが良いのが特徴です。
キクのお花は1週間以上鮮やかさを保つことができます。
出典:FLOWER
「長く楽しんでほしいから、この花を選びました」という言葉を添えることで、あなたの細やかな気遣いがより一層伝わるはずです。
まとめ:大切な人へ、高貴な想いを。
菊は、その歴史、格調、および現代的な美しさのすべてを兼ね備えた稀有な花です。「怖い」という誤解を解けば、これほどまでに「誠実」で「高貴」な想いを託せる花は他にありません。
次の特別な日には、ぜひ旬の「マム」を取り入れたアレンジメントを選んでみてください。その凛とした佇まいは、きっとあなたの大切な人の心を明るく照らしてくれるでしょう。