喪中はがきの準備を始めようとして、郵便局の窓口や案内で「胡蝶蘭デザインのはがきが販売終了した」と知り、戸惑っているのではないでしょうか。
「喪中はがきといえば胡蝶蘭」という慣習が根付いている中で、その選択肢がなくなることは、マナーを重んじるあなたにとって大きな不安要素かもしれません。「通常のはがきで出しても失礼にならないだろうか」「代わりの方法はどうすればいいのか」と悩むのは、それだけ故人や先方を大切に想っている証拠です。
本記事では、郵便制度の変更に伴う現状を整理し、現在のルールにおいて失礼にあたらない喪中はがきの出し方を具体的に解説します。この記事を読めば、あなたの不安は解消され、自信を持って準備を進められるようになるはずです。
胡蝶蘭はがきがなくなった理由と現状のまとめ
これまで喪中はがきや寒中見舞いの定番として親しまれてきた「胡蝶蘭」デザインの通常はがきは、郵便料金の改定に伴うラインナップの整理・統合によって販売が終了しました。
ここで重要なのは、「喪中はがきという専用の商品が廃止されたわけではない」という点です。もともと胡蝶蘭デザインのはがきは、弔事での利用を想定して用意されていた「通常はがき」の一種でした。制度の変更により、はがきの種類が簡素化された結果、そのデザインがラインナップから外れたというのが正確な状況です。
「喪中ハガキという専用商品が無くなった」のではなく、「弔事に使われる前提で販売されていた胡蝶蘭(およびユリ)デザインの通常はがき」が販売終了したという形です。
出典:せとうち不動産
したがって、胡蝶蘭のはがきが手に入らないからといって、喪中の通知が出せなくなったわけではありません。現在の制度に合わせた新しい選択肢を知ることで、これまで通り丁寧な挨拶を行うことが可能です。
通常はがき(鳩デザイン)で喪中はがきを出しても失礼ではない理由
胡蝶蘭のはがきがなくなった今、標準的な選択肢となるのが、現在販売されている「通常はがき(鳩デザイン)」です。しかし、「お祝い事にも使われる鳩のデザインで喪中の知らせを送ってもいいのか」と不安に感じるかもしれません。
結論から言うと、通常はがきで喪中はがきを出してもマナー違反にはあたりません。これは、郵便サービスを提供する側や、挨拶状の専門家も認めている一般的な見解です。
喪中はがきとしてお出しされる場合も通常の官製はがき(鳩)で問題ございません。
出典:挨拶状.com
喪中はがきにおいて最も大切なのは、形式を完全に一致させることよりも、「喪中につき新年の挨拶を控える」という事実を、礼儀正しく、かつ遅滞なく相手に伝えることです。現在の標準的なはがきを使用することは、社会的なルールに則った正当な行為であり、先方に対して失礼を働くことにはなりませんので、どうぞ安心してください。
より丁寧に送りたい場合の代替手段|私製はがきと弔事用切手の活用
「通常はがき(鳩)ではどうしてもカジュアルに感じてしまう」「より弔事らしい、落ち着いた形式で送りたい」と考えるあなたには、私製はがきと弔事用切手を組み合わせる方法をおすすめします。
この方法は、郵便局で販売されているはがきをそのまま使うのではなく、自分で用意した無地のはがき(私製はがき)に、弔事専用の切手を貼って投函する形式です。
弔事用切手の選び方
日本郵便では、弔事の挨拶状にふさわしいデザインの切手を用意しています。
- 弔事用普通切手(花のデザイン:菊)
この切手は、落ち着いた紫色の色調で「菊」が描かれており、喪中はがきに貼る切手として最も格式高いものとされています。
作成の手順
- 私製はがきを用意する:文房具店や印刷会社で、弔事用の枠(グレーの枠など)が入ったはがき、または無地の厚手のはがきを購入します。
- 文面を印刷する:喪中の挨拶文を印刷します。
- 弔事用切手を貼る:郵便局の窓口で「弔事用の切手」を指定して購入し、はがきに貼付します。
この方法をとることで、かつての胡蝶蘭はがきに近い、あるいはそれ以上に丁寧で落ち着いた印象を相手に届けることができます。
印刷会社や郵便局のサービスを利用する際のポイント
自分で全てを準備するのが不安な場合や、枚数が多い場合は、印刷会社や郵便局が提供する「喪中はがき印刷サービス」を利用するのも賢明な選択です。
多くの印刷サービスでは、郵便局での「胡蝶蘭はがき」の販売終了後も、独自に弔事用のデザイン台紙を豊富に取り揃えています。
| 項目 | 自作(通常はがき・私製はがき) | 印刷サービスへの依頼 |
|---|---|---|
| 手間 | はがきや切手の買い出し、印刷設定が必要 | デザインを選んで申し込むだけ |
| デザイン | シンプルなものに限定されやすい | 豊富な弔事用デザインから選べる |
| コスト | 比較的安価に抑えられる | 印刷代がかかるが、仕上がりは高品質 |
| マナー面 | 正しく準備すれば全く問題なし | 専門業者が監修しているため安心 |
あなたが「手間をかけずに、かつ間違いのないものを作りたい」と考えるのであれば、プロのサービスに頼ることで、精神的な負担を大きく減らすことができるでしょう。
形式が変わっても変わらない「故人を偲ぶ心」を大切に
郵便制度の変化によって、長年親しまれてきた「胡蝶蘭はがき」は姿を消しました。しかし、それによって日本の美しい弔事の文化が損なわれるわけではありません。
あなたが今、こうして「どうすれば失礼にならないか」と調べていること自体が、故人への敬意であり、送り先の方々への深い配慮そのものです。形式が「胡蝶蘭」から「鳩」へ、あるいは「私製はがきと切手」へと変わったとしても、そこに込められたあなたの想いは、必ず相手に伝わります。
今のマナーに即した正しい方法を選び、納得感を持って準備を進めてください。まずは、手元にあるはがきの在庫を確認したり、どのような形式で送るかを決めたりすることから始めてみましょう。





