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6月の年中行事と二十四節気を徹底解説|由来から季節を楽しむ過ごし方まで

6月に入り、窓の外では紫陽花が色鮮やかに咲き始めました。しとしとと降る雨の音を聞きながら、「今月は祝日がないけれど、何か季節を感じられる行事はあるかしら」とカレンダーを眺めているあなたへ。

実は6月は、古くから伝わる「衣替え」や「夏越の祓(なごしのはらえ)」、そして家族の絆を再確認する「父の日」など、日々の暮らしを豊かに彩る節目が数多く存在します。雨の季節だからこそ大切にしたい、日本人の知恵と感性が詰まった6月の過ごし方をご紹介します。

6月の暦と和風月名「水無月」の由来

6月を和風月名(わふうげつめい)で「水無月(みなづき)」と呼ぶことは広く知られていますが、雨が多い時期なのになぜ「水が無い」と書くのか、不思議に思ったことはありませんか。

この由来には、旧暦と新暦の時期のズレが大きく関係しています。

6月は和風月名(月の和風の呼び方)では水無月と呼ばれています。梅雨のシーズンの6月なのに、なぜ「水が無い月」と呼ばれるのか、不思議に感じたことがある方もいらっしゃると思います。これは、和風月名が旧暦に合わせた呼び方だからです。6月は旧暦では現在の7月~8月頃のことを指す為、梅雨明けして雨が降らなくなる時期の事を本来示していました。だからこそ、水が無い月、水無月と呼ばれているわけです。

出典:早稲田神社

また、水無月の「無(な)」は、現代語の「の」にあたる連体助詞であるという説もあります。つまり「水の月」という意味になり、田植えが終わって田んぼに水を引く時期であることを指しているという解釈です。言葉の由来を知ると、当時の人々がどれほど自然や農耕を大切にしていたかが伝わってきますね。

父の日の起源と感謝を伝える過ごし方

6月の第3日曜日は「父の日」です。母の日に比べて由来が語られる機会は少ないかもしれませんが、そこには一人の女性の深い父への愛がありました。

「父の日」は、アメリカのワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッドによって提唱されたことが始まりだといわれています。ドッドの父、ウイリアム・ジャクソン・スマート氏は、南北戦争(1861年~1865年)復員後、父不在の家庭を支えた過労によってこの世を去ってしまった母の代わりに、戦後の大変な時代の中、残された男5人、女1人の6人の子を男手ひとつで立派に育てあげました。そんな父の姿を見て育った末っ子ドッドが、1909年に父を称えて「父の日」を提唱し、父の誕生月にあたる6月に父の日の式典が開催されるようになりました。

出典:All About

日本では、父の日のシンボルカラーとして「黄色」が定着しています。これは、イギリスで身を守るための色とされていた黄色が、アメリカで「愛と信頼と尊敬」の象徴として広まり、日本でも「父の日イエローリボンキャンペーン」として普及したためです。

今年の父の日は、黄色いバラやひまわりを添えて、普段はなかなか口にできない「ありがとう」の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

二十四節気「芒種」と「夏至」にみる季節の移ろい

6月の暦には、季節の歩みを感じさせる「二十四節気(にじゅうしせっき)」の重要な節目が含まれています。

芒種(ぼうしゅ)

6月6日頃を指します。「芒(のぎ)」とは、稲や麦などの穂の先にある針のような突起のこと。この時期は、田植えを始める目安とされてきました。現代では田植えの時期は早まっていますが、農家の方々にとっては今も大切な季節の指標です。

夏至(げし)

6月21日頃、一年で最も昼が長く、夜が短い日です。北半球では太陽が最も高い位置を通ります。この日を境に、本格的な夏へと向かっていきます。

半年間の穢れを祓う「夏越の祓」と茅の輪くぐり

6月の締めくくりである30日には、日本古来の重要な神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行われます。

「夏越の祓(なごしのはらえ)」とは、6月末(6月30日)に行う祓の行事。神社の境内で、茅(ちがや)という草を編んでつくられた茅の輪(ちのわ)をくぐって罪や穢(けが)れを落とすため、「茅の輪くぐり」とも呼ばれています。

出典:All About

一年の半分を無事に過ごせたことに感謝し、残りの半年の無病息災を願うこの行事。茅の輪をくぐる際は、「左まわり、右まわり、左まわり」と8の字を描くように3回くぐるのが一般的な作法です。

また、この日に欠かせないのが和菓子の「水無月」です。

京都ではこの「夏越の祓」に、「水無月(みなづき)」という和菓子を食べる風習があります。三角形に切り分けられた形が印象的なこの和菓子は、甘く煮た小豆を白いういろうの上面にのせたもの。京都では夏越の祓が行われる6月30日に、残り半年の無病息災を祈ってこの「水無月」を食べる風習があるそうです♪

出典:株式会社ピコトン

三角形の白いういろうは「氷」を、上にのった赤い小豆は「魔除け」を意味しています。冷房のない時代、氷は大変な貴重品でした。氷を模したお菓子を食べることで、暑い夏を乗り切ろうとした先人たちの知恵が伺えます。

梅雨を健やかに過ごす「梅仕事」と旬の食卓

雨が続く6月は、家の中で過ごす時間を楽しむ「梅仕事」に挑戦する絶好の機会です。

梅は昔から毒消しや消化を助けるといった薬効でも重宝されており、6月にはスーパーなどでも梅の実が売られているので、毎年この時期には梅酒や梅シロップづくりを習慣にしているいう方もいらっしゃるかもしれませんね。

出典:漆器 山田平安堂

梅に含まれるクエン酸は、疲労回復や食欲増進に役立ちます。また、6月は食中毒が気になる季節ですが、梅干しや薬味(大葉、生姜、茗荷など)を上手に取り入れることで、殺菌効果も期待できます。

6月の旬の食材・花リスト

カテゴリ 旬のアイテム
食材(野菜) オクラ、ピーマン、そら豆、枝豆
食材(魚介) 鮎、カツオ、イサキ、岩牡蠣
食材(果物) 梅、さくらんぼ、マンゴー、びわ
紫陽花、バラ、芍薬、百合、睡蓮

6月の行事を通じて日々の暮らしに彩りを

祝日がない6月は、ともすれば単調に過ぎ去ってしまいがちです。しかし、雨の音に耳を傾け、旬の梅を仕込み、半年の節目に身を清める。そんな一つひとつの行事や習慣が、私たちの心に潤いを与えてくれます。

「本記事では夏至だから、夜は電気を消してキャンドルを灯してみようかな」「30日には家族で水無月を食べて、後半戦も元気に過ごそうね」

そんな小さな会話のきっかけとして、この記事がお役に立てれば幸いです。あなたにとって、この6月が心穏やかで豊かな時間となりますように。


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