「最近、お部屋に迎えた多肉植物の葉が茶色くなってきた」「白いゼブラ柄が気に入って買ったけれど、水やりのタイミングがわからない」と、不安を感じていませんか。
独特の硬い葉と鮮やかな白い縞模様が美しいハオルチア「十二の巻(じゅうにのまき)」は、インテリア性も高く非常に人気のある植物です。しかし、その強健なイメージとは裏腹に、光の加減や水の与え方には少しだけコツが必要です。
本記事を読めば、あなたの十二の巻を健やかに育て、長く寄り添うための具体的な方法がすべてわかります。日々の暮らしの中に、ゆっくりと成長するグリーンの癒しを取り入れてみましょう。
ハオルチア 十二の巻とは?特徴と魅力の基礎知識
十二の巻は、南アフリカを原産とする多肉植物で、「硬葉系ハオルチア」の代表格として知られています。その最大の特徴は、硬く尖った葉の裏側にある白い結節が連なってできる、美しいゼブラ模様です。
「硬葉系ハオルチア」と呼ばれる種類で、茎は無く、硬く先のとがった5cmほどの緑と白のゼブラ柄の葉っぱ放射状に伸ばす。
出典:みんなの趣味の園芸
栽培難易度は比較的低く、初心者の方でも挑戦しやすい植物です。
十二の巻の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Haworthia fasciata |
| 科属 | ツルボラン科ハオルシア属 |
| 原産地 | 南アフリカ |
| 草丈 | ~20cm |
| 株の直径 | 10~15cm前後 |
| 栽培難易度 | ★★☆☆☆(比較的簡単) |
栽培難易度: ★★☆☆☆
十二の巻を健やかに育てる3つの基本原則
十二の巻を失敗せずに育てるためには、「光・水・風」のバランスが重要です。特に、一般的な多肉植物が好む「直射日光」が、十二の巻にとってはストレスになる場合があることを覚えておきましょう。
1. 直射日光を避けた「半日陰」が理想
十二の巻は、強い日差しを苦手とします。
「十二の巻(じゅうにのまき)」は直射日光を苦手とし、乾燥を好む多肉植物です。
出典:山下南国園芸
強い光に当たり続けると、葉が赤茶色に変色する「葉焼け」を起こしてしまいます。レースのカーテン越しのような、柔らかい光が入る風通しの良い場所が最適です。
2. 水のやりすぎに注意する
多肉植物全般に言えることですが、十二の巻も過湿を嫌います。
十二の巻は育てやすい多肉植物で、水の与えすぎに気を付けるように育てます。
土が完全に乾いてから数日後にたっぷりと与える、メリハリのある水やりを心がけてください。
3. 風通しを確保する
空気が停滞すると、鉢の中が蒸れて根腐れの原因になります。特に室内で育てる場合は、窓を開けたりサーキュレーターを活用したりして、常に新鮮な空気が流れる環境を整えてあげましょう。
季節ごとの管理スケジュールと水やりのコツ
十二の巻には、活発に育つ「生育期」と、成長が緩やかになる「休眠期」があります。季節に合わせてお世話の内容を変えることが、長く楽しむ秘訣です。
春・秋(生育期)
最も成長する時期です。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。この時期に、薄めた液体肥料を月に1〜2回程度与えると、より元気に育ちます。
夏(休眠期)
高温多湿を嫌うため、水やりを控えめにします。夕方以降の涼しい時間帯に、土の表面を軽く湿らせる程度(月1〜2回)に留め、断水気味に管理しましょう。
冬(休眠期)
寒さには比較的強いですが、過信は禁物です。
冬は5度以上は保てるようにします。0℃まで耐えることができますが、弱る可能性があります。
出典:山下南国園芸
冬場は室内の暖かい場所へ移動させ、水やりは月に1回程度、あるいは完全に断水して春を待ちます。
植え替えと増やし方|子株を分ける手順
十二の巻は成長がゆっくりですが、長く育てていると株元から「子株」が顔を出してきます。鉢が窮屈そうになったら、植え替えと同時に「株分け」に挑戦してみましょう。
株分けの手順
- 時期を選ぶ: 4月〜6月、または9月〜10月の過ごしやすい時期に行います。
- 株を抜く: 鉢から優しく抜き、古い土を落とします。
- 子株を分ける: 親株の根元についている子株を、手や清潔なハサミで切り離します。
- 乾燥させる: 切り口を数日間、日陰で乾燥させます。
- 植え付け: 多肉植物専用の土に植え、1週間ほど経ってから水やりを開始します。
なお、葉を土に挿して増やす「葉挿し」という方法もありますが、十二の巻においては難易度が高めです。
葉挿しの難易度 難しい…少しコツがいります
まずは成功率の高い「株分け」から始めて、増やす喜びを体験してみてください。
よくあるトラブルと対処法(Q&A)
育てている中で直面しやすいトラブルと、その解決策をまとめました。
Q1. 葉が赤茶色に変色してしまいました
原因:日照不足または強すぎる直射日光(葉焼け)
強めの日差しに当てると葉焼けして赤茶系の色へ変色してしまいますが、軽度の葉焼けであれば日陰気味の場所へ移すと元の色合いへ戻る可能性があります。
まずは置き場所を見直し、明るい日陰へ移動させて様子を見ましょう。
Q2. 中心部がひょろひょろと伸びてきました
原因:日照不足(徒長)
光が足りないと、植物は光を求めて茎を伸ばそうとします。これを「徒長(とちょう)」と呼びます。急に強い光に当てると葉焼けするため、徐々に明るい場所へ慣らしてあげてください。
Q3. 白い粉のような虫がついています
原因:カイガラムシやワタムシの発生
病害虫: ワタムシ、カイガラムシ、花芽が出てくるとアブラムシなど。いずれも浸透移行性の殺虫剤を撒いておくと予防、駆除ができます。
見つけ次第、ピンセットや歯ブラシで取り除くか、市販の殺虫剤を使用して対処しましょう。
十二の巻の成長はゆっくりですが、その分、あなたの生活に長く寄り添えるパートナーになります。まずは今日、土の乾き具合をチェックすることから始めてみませんか?あなたの多肉植物ライフが、より豊かなものになることを願っています。




