お世話になった職場の先輩の退職、母の日、あるいは大切な友人の節目。あなたの人生において、心からの「ありがとう」を形にしたい瞬間は、とても尊いものです。
しかし、いざ花を選ぼうとすると「この花言葉で失礼にならないかな?」「定番すぎてセンスがないと思われないかな?」と、不安を感じることもあるでしょう。単に見た目が美しいだけでなく、その花が持つ「物語(ストーリー)」を知ることで、あなたの贈り物はより深く、相手の心に届く特別なものへと変わります。
本記事では、感謝の気持ちを伝えるのに最適な花々を、その由来や背景とともにご紹介します。あなたの想いを託すにふわしい一輪を、一緒に見つけていきましょう。
「感謝」の花言葉を持つ代表的な花5選|由来とストーリー
「感謝」という花言葉を持つ花はいくつかありますが、その背景にある物語はさまざまです。相手との関係性に合ったものを選ぶために、それぞれの由来を確認してみましょう。
1. ピンクのバラ
バラは愛の象徴として知られますが、ピンク色のバラは特に「感謝」の気持ちを伝えるのに適しています。
ピンクのバラの花言葉は「感謝」です。かわいらしさと美しさを兼ね備えたバラは、ほかの花言葉もポジティブなものが多く、愛の気持ちを伝えるお花として用いられることから「感謝」という花言葉がつけられました。
その華やかさとポジティブなイメージから、どのような相手に贈っても喜ばれる、失敗のない選択と言えます。
2. フリージア
親しい友人や同僚へ、敬意を込めて贈りたいのがフリージアです。この花の名前には、心温まる友情の物語が隠されています。
フリージアの花言葉は「感謝」「友情」です。デンマークの植物学者エクロンが発見し、普段から親しかった友人の「フリーゼ(Freese)」の名前に敬意を込めてフリージアと名付けました。その友人への感謝の気持ちが、そのまま花言葉になったといわれています。
「あなたの名前を花に付けたい」と願った学者の想いは、大切な人への感謝を伝える力になってくれます。
3. カンパニュラ
誠実な感謝や、少し厳かなシーンで贈るならカンパニュラがおすすめです。
カンパニュラは鐘のような特徴的な見た目をしており、教会の鐘を連想させることからキリスト教の教えにちなんで花言葉がつけられたといわれていますよ。
教会の鐘が響き渡るような、清らかで誠実な「ありがとう」を伝えたい時にふさわしい花です。
4. ピンクのガーベラ
「常に前進」「崇高な愛」といった前向きな花言葉が多いガーベラの中でも、ピンク色は「感謝」や「思いやり」を意味します。親しみやすい見た目は、相手に気を使わせすぎないカジュアルなギフトに最適です。
5. ピンクのカーネーション
母の日の象徴であるカーネーション。ピンク色には「温かい心」や「感謝」という意味が込められています。家族への深い愛情と感謝を伝える際の、普遍的な定番です。
| 花の名前 | 主な花言葉 | 由来・特徴 |
|---|---|---|
| ピンクのバラ | 感謝、しとやか | ポジティブな愛の象徴から派生 |
| フリージア | 感謝、友情 | 発見者が親友の名を冠したことに由来 |
| カンパニュラ | 感謝、誠実 | 教会の鐘を連想させる形状に由来 |
| ピンクのガーベラ | 感謝、思いやり | 親しみやすく前向きなイメージ |
| ピンクのカーネーション | 感謝、温かい心 | 母への愛と感謝の象徴 |
【相手・シーン別】感謝を伝えるおすすめの花と組み合わせ
単体でも素敵ですが、他の花と組み合わせることで、よりセンス良く、メッセージ性の強いギフトになります。
退職する職場の先輩へ
【ピンクのバラ × カスミソウ】
王道のピンクのバラに、ホワイトレースフラワーやカスミソウを添えてみてください。カスミソウには「感謝」や「幸福」という花言葉があり、バラの華やかさを引き立てつつ、門出を祝う優雅な花束になります。
大切な友人へ
【フリージア × トルコキキョウ】
「友情」の由来を持つフリージアに、優美なトルコキキョウを合わせます。トルコキキョウには「希望」という言葉もあり、これまでの感謝とこれからの幸せを願う気持ちを同時に伝えられます。
誠実さを伝えたい恩師へ
【カンパニュラ × 白のダリア】
カンパニュラの誠実さに、白のダリアを添える組み合わせです。白のダリアには「感謝」や「豊かな喜び」という意味があり、凛とした美しさが、尊敬する方への贈り物にふさわしい品格を漂わせます。
そのまま使える!花言葉を添えたメッセージカード例文集
花を渡す際、メッセージカードに「なぜその花を選んだのか」を一言添えるだけで、あなたの誠実さはより深く伝わります。
職場の先輩・上司へ
「〇〇さん、今まで本当にお世話になりました。感謝の花言葉を持つピンクのバラを贈ります。先輩に教えていただいたことは、私にとって一生の宝物です。」
友人へ
「いつも話を聞いてくれてありがとう!このフリージアは、発見者が親友の名前にちなんで名付けた『友情と感謝』の花だそうです。これからもよろしくね。」
家族へ
「お母さん、いつもありがとう。感謝の気持ちを込めて、ピンクのカーネーションを選びました。体に気をつけて、いつまでも元気でいてね。」
知っておきたい花贈りのマナーと注意点
最後に、せっかくの贈り物を台無しにしないための、最低限のマナーを確認しておきましょう。
- 本数による意味の変化に注意
特にバラは、本数によって意味が変わることがあります。例えば13本は「永遠の友情」ですが、15本は「ごめんなさい(謝罪)」という意味になる場合があるため、感謝を伝えたい時は本数にも気を配ると安心です。 - 忌み言葉を避ける
お祝いや感謝の場では、枯れやすい花や、首から落ちるように散る花は避けるのが一般的です。今回ご紹介した花々は、基本的にどのようなお祝いのシーンでも安心して贈ることができます。 - 相手の環境を考慮する
花瓶を持っていない可能性がある相手には、そのまま飾れる「スタンディングブーケ」や「アレンジメント」を選ぶのも、大切な「思いやり」の一つです。
あなたの想いにぴったりの花は見つかりましたか?
花言葉という物語を添えて、あなただけの「ありがとう」を届けてみてください。その一歩が、あなたと大切な人との絆を、より一層深めてくれるはずです。